お仕事ノート
2025年度「中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型)」の変更点のポイント
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はじめに
中小企業がIoTやロボットを導入して業務効率化を図る際に活用できる「中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型)」。2025年2月28日から大きく制度が変わる予定です。今回は、カタログ注文型の主な変更点を中心にご紹介します。
1. 販売事業者登録の条件緩和
従来は製造事業者からの招待が必要でしたが、今後は招待がなくても登録可能になります。より多くの販売事業者が参入できるようになり、導入を検討している中小企業にとっては製品選びの幅が広がるメリットがあります。
2. 補助上限額の変更
販売事業者の販売実績に基づき補助上限額が設定されるようになります。実績が高い販売事業者は、より大きな補助上限を設定してもらえる可能性があり、事業者間の競争が活性化しそうです。
3. システム停止期間(要注意)
2025年2月21日(金)17:00から2月28日(金)15:00までの間は、申請マイページやポータル画面がすべて停止します。申請や修正が一切できなくなるため、余裕を持ったスケジュールで動きましょう。
新設「一般型」について
2025年度からは、これまでの「カタログ注文型」に加え、事業内容に応じた設備導入を申請できる「一般型」も新設されます。詳しくは別記事でご紹介しますが、導入選択肢が増えることで、より柔軟に活用しやすくなる点がポイントです。
補助金活用のポイント
1.人手不足解消・生産性向上を目指す中小企業向け
ロボットやIoT技術などを活用して省力化・効率化を図りたい事業者におすすめです。
2.申請手続きは早めに着手
システム停止期間に間に合うよう、申請書類の作成や販売事業者への問い合わせを急ぎましょう。
3.補助上限額のチェック
販売事業者によって上限額が異なる可能性があります。導入コストと補助予定額のバランスを見極めて、最適な導入計画を検討してみてください。
おわりに
今回の変更は、販売事業者登録の条件緩和や補助上限額の設定見直しなど、中小企業がより使いやすくなる内容が含まれています。導入コストを抑えつつ、人手不足や生産性の課題を解消したい方は、ぜひこの機会に検討してみてください。システム停止期間を意識した計画的な準備が、申請成功のカギとなります。