---

こんにちは、広島県の赤崎行政書士事務所です！
全国の中小企業・個人事業主の皆様へ向けて、補助金に関する情報提供を行っています。
本日は、「中小企業省力化投資補助金（カタログ注文型）」（以下、「本補助金」）で公開されている活用事例集について、その内容を中心にご紹介いたします。

この記事の要約

・事例集の概要とカタログ注文型の基本的なポイント
・事例集に掲載されている6社の導入内容と省力化効果
・ハンバーグ大量調理、無人搬送車、清掃ロボットなど、多様な事例
・導入前後の具体的なメリットを知りたい方への参考資料

カタログ注文型の概要

「中小企業省力化投資補助金（カタログ注文型）」は、人手不足に悩む中小企業が、あらかじめ登録された製品（ロボット・IT機器など）を導入することで、導入費用の一部を補助金でまかなえる制度です。事務局が作成した活用事例集（初版：第１版）には、実際に導入を終えた企業の事例が掲載されており、業種や導入設備、導入前後の効果が分かりやすくまとめられています。

事例集に掲載されている主な企業と効果

1）株式会社 ７CIRCLE（飲食店／千葉県）

・導入設備：スチームコンベクションオーブン
・導入前：ハンバーグ調理を1回2～3個しか作れず、ガス火の前で待機が必要
・導入後：一度に20個以上仕込めるようになり、待機不要
・メリット：空いた時間を新メニュー開発や接客に回せる

2）株式会社 鶴ケ城会館（小売・飲食／福島県）

・導入設備：スチームコンベクションオーブン
・省力化効果：わっぱ飯の調理が60分→15分に短縮
・結果：修学旅行やインバウンド対応に必要な大量生産が可能になり、スタッフ負担軽減

3）松月堂菓子店（和菓子／福島県）

・導入設備：スチームコンベクションオーブン
・導入前後：マカロン焼成が2時間→1時間に
・プラス効果：余裕が生まれ、SNSや販路拡大にリソースを活用可能

4）社名非公開（宿泊業／青森県）

・導入設備：清掃ロボット
・変化：フロントやロビーの清掃を2人×2時間かけて行っていたのが、無人化
・結果：清掃頻度を高めつつ、従業員の負担はゼロに

5）城山工業 株式会社（製造業／神奈川県）

・導入設備：無人搬送車（AGV・AMR）
・省力化：部品運搬が2名体制→1名体制に
・活用範囲：浮いた人手を別の工程に回し、生産性向上を検討中

6）冨尾石油 株式会社（燃料小売／大阪府）

・導入設備：タブレット型給油許可システム
・効果：セルフスタンドでの給油許可業務に人手がほぼ不要に
・導入動機：もともと悩んでいたコスト面を補助金活用でクリア

導入事例から分かるポイント

1.作業時間の大幅短縮
・ハンバーグ調理やマカロン焼成、わっぱ飯など、一度に大量にこなせるようになった例が複数見られます。
2.人的負担の軽減
・清掃ロボットや無人搬送車の導入により、従業員が張り付かなくても済む作業が増え、スタッフが別業務にリソースを回せるようになっています。
3.投資判断への後押し
・コストが高い機器導入を躊躇していた企業でも、補助金によって導入しやすくなった事例が目立ちます。
4.空いたリソースの活用
・新メニュー開発、SNSを使った販路拡大、インバウンド需要への対応など、企業独自の取り組みに注力できるようになっています。

まとめ

本事例集を読むと、実際にどの程度の省力化効果があるのかが数値で示されており、導入前後の変化がとてもイメージしやすいです。人手不足に悩む多くの中小企業にとって、こうした具体的な事例は参考になるはずです。

・時間が削減された分だけ、別の業務に充てられる
・導入前はなかなか踏み出せなかった高額設備も補助金でハードルが下がる
・修学旅行対応やインバウンド需要など、新しい顧客層を取り込むきっかけにもなる

事例集の詳細は、公式ホームページや公的機関から公開されている資料をご確認ください。興味をお持ちの方は、ぜひ導入企業の声を参考に、自社に合った省力化投資を検討してみてはいかがでしょうか。

以上、「中小企業省力化投資補助金（カタログ注文型）」の活用事例集のご紹介でした。少しでも皆様の導入判断やアイデアのきっかけとなれば幸いです。

作成：2025-02-27　13:04

---