お仕事ノート
2025年も実施予定！IT導入補助金の概要と注目ポイント
はじめに
中小企業にとって、デジタル化や業務効率化は避けて通れない課題です。しかし、ITツールの導入にはコストがかかるため、二の足を踏んでいる企業も少なくありません。そんな中、2025年も「IT導入補助金」が継続実施されることが決定しました。
この補助金は、企業がITツールを導入して生産性を向上させるための強力なサポートです。2024年の補正予算でも3400億円という大規模な予算が計上され、支援内容もさらに拡充されました。今回は、これからの中小企業経営に欠かせないこの制度について、詳しく解説します。
IT導入補助金とは？
IT導入補助金は、以下のような目的で中小企業のITツール導入を支援する補助金制度です。
・業務の効率化
・デジタル化（DX）の推進
・サイバーセキュリティ対策
・インボイス制度対応
令和6年度補正予算には、この補助金も含まれており、総額3400億円が計上されています。
補助金の特徴と支援内容
2025年のIT導入補助金には、次の4つの支援枠が設けられています。
1. 通常枠
・対象経費：
ソフトウェア、クラウド利用料（最大2年分）、保守運用費用、マニュアル作成費用、導入後のサポートなど。
・補助金額：
ITツールが1～3業務プロセスをカバーする場合：5万～150万円
4業務プロセス以上：150万～450万円
・補助率：
通常は1/2。ただし、最低賃金付近の従業員を一定割合以上雇用している事業者は2/3に引き上げられます。
2. 複数社連携枠
・特徴：
10社以上の中小企業が連携して、インボイス対応やキャッシュレス決済の導入を進める取組を支援。
・対象経費：
ソフトウェア、クラウド利用料、ハードウェア（PC・レジ等）購入費。
・補助金額：
最大3000万円（構成員1人あたり分析費50万円含む）。
・補助率：
ハードウェアは1/2。その他は金額に応じて3/4や2/3。
3. インボイス枠
インボイス制度対応に特化した支援枠。
・対象経費：
会計ソフト、受発注システム、クラウド利用料（最大2年分）、ハードウェア購入費など。
・補助金額：
ITツール1機能：50万円まで
ITツール2機能以上：350万円まで
ハードウェア：PCやタブレットは10万円まで、レジは20万円まで
・補助率：
中小企業2/3、大企業1/2。
4. セキュリティ対策推進枠
・対象：
IPA（情報処理推進機構）の「サイバーセキュリティお助け隊」サービス利用料。
・補助金額：
5万～150万円。
・補助率：
中小企業1/2、小規模事業者2/3。
注意点：不正受給対策が強化
過去にキックバックや虚偽申請による不正受給が発覚しており、2025年は審査がさらに厳格化される見込みです。申請時には適切な書類を準備し、正確な手続きが求められます。
まとめ
IT導入補助金2025は、中小企業のDX推進を支援する強力な制度です。特に、補助率が引き上げられる条件や、活用支援に対象が拡大された点が特徴です。今後、制度の詳細が公表され次第、早めの情報収集と準備を進めることをおすすめします。
作成：2024-12-20 08:53
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